【元結婚式業界人が教える】持ち込み料がかかる本当の理由とは?
前回は結婚式の打ち合わせなどで
おそらく初めて目にする【持ち込み料】
について解説しました。
今回は、前回の続きとして表では
語られていない「持ち込み料」が
かかる“本当の理由”について
かつてブライダル業界にいた私が
業界の常識をこっそりご紹介
したいと思います。
10秒でわかる「持ち込み料」
「持ち込み料」については前回
の記事をしっかり読んで頂きたい
のですが、どうしても時間がない
人のためにここで持ち込み料に
関して10秒で説明します。
「持ち込み料」とは会場提携外の
業者を使った場合に、会場側に
支払わなければならない手数料
のこと。
ちなみに持ち込み料がかかる
ものには具体的にどんなもの
があるのか?については以下
の記事で詳しく解説しています
のでご確認くださいね。
⇒絶対に知っておきたい!結婚式にかかる【持ち込み料】とはなに?
“保管料”としての役割
一般的に「持ち込み料」は会場提携
会社以外の外部業者を使用したい
場合に
会場側にわずかの間でも外部業者
で用意したものを保管してもらう
ための料金として位置づけられて
いますが、正直高すぎますよね!
ドレスの保管に3万、5万ってなに!?
と思うかもしれません。たいていの人
は、「こんなに持ち込み料がかかる
ならここの会場の業者さんを使おうか」
ってなります。
もっともこれは新郎新婦にそう思わ
せるための会場側の作戦でも
あります。
では、なぜ会場側はそこまでして
「持ち込み料」を支払わせようと
するのでしょうか?
「持ち込み料」がかかる本当の理由
ここからはタブーなので書いている
人はほとんどいませんが、会場側
が「持ち込み料」を支払わせるのは
業界の古い悪しき慣習といっても
いいでしょう。
まず、ホテルを例にあげてみます。
通常ホテルの業務は宿泊と宴会・
婚礼の2つに分けられます。
宿泊業務も宴会・婚礼業務も
すべてホテル運営会社がすべて
やっているように見えますが
実はホテル内には調理会社
衣装会社、美容会社、生花会社
清掃会社などが提携業者として
常駐しており、ホテルとそれぞれ
の専門会社は元請けと下請けの
関係になります。
もちろんホテルが其々の業務を直営
でやっているケースもありますので
一概には言えません。
そして、結婚式の売り上げの仕組み
は例えばお客さんが支払ったドレス
のレンタル料金が50万円だった場合
ホテル側に30%(15万)
衣装会社に70%(35万)のように
下請けである衣装会社は元請けで
あるホテルに仲介手数料(マージン)
を支払っています。
結婚式の予約がホテルに入れば
専属で提携している衣装会社は
営業をしなくても自動的に仕事が
入ってくるためその代わりに
仲介手数料を支払う必要があります。
しかし、ここからが重要ですが
新郎新婦がホテルの提携衣装会社
を使わずに、外部の業者を使った
場合どうなるでしょうか?
お金が入るのは外部業者だけであり
ホテルも提携衣装会社も売り上げは
ゼロです。そこで、それを少しでも
避けるために「持ち込み料」が発生
しているのです。
これは、あくまでも会場側の利益の
問題であり本来結婚式を挙げる側には
関係がないことです。
そのため「持ち込み料」として半強制
してはいけないですよね。
現在は基本的には持ち込みはダメ
だけど一部持ち込みOKというところ
が多いです。
この辺りはプランナーと交渉
次第で変わってきます。