【質問】キリスト教式の結婚式に着物を着ていくのはダメですか?
友人や知人の結婚式が教会式
つまりキリスト教式である場合
ドレスなどの洋装で参列しなけ
れば失礼ではないのか?
着物(色留袖、振袖、訪問着)で
出席するのは本当にダメなの?
というお悩みを持っている人も
いると思います。
そこで、今回は着物の本質を解き
明かし結婚式(キリスト教式)に
着ていくのにふさわしいのかに
ついて解説していこうと思います。
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着物禁止の決まりはない
キリスト教式にはカトリックと
プロテスタントがありますが
カトリックの場合は一般的に
新郎新婦のどちらかが
クリスチャンすなわち信者で
なければ挙げることができ
ません。
しかし、プロテスタントであれば
異教徒であっても教会で結婚式
を挙げることができます。
なんてったって和装で挙げること
もできるんです。
もっというと、極端な例ですが
牧師役としてただの外国人バイト
を雇っている会場があるという
ウソのようなホントの話もあるので
キリスト教式だから和装、ましてや
ゲストの和装がNGということは
まずありません。
新婦に断られました
結婚式は新郎新婦2人の最初の
最大イベントであるため、雑誌
などでも「結婚式のコンセプトを
決めよう!」「自分たちのイメージ
で統一させよう!」等という内容
を見かけます。
そして結婚式の価値観は十人十色
ですから中にはキリスト教式の
イメージに和装は合わないから
着物はNGといってくる新婦さんも
実際にいらっしゃっるようです。
確かに、新婦本人がそういうなら
着ていかない方が無難ですが
ブライダル業界の現場にいた
私からいうと、正直これは
新婦が非常識です。
なぜだと思いますか?それは・・・
結婚式に着ていく着物はちゃん
とした「正装」だからです。
正装で結婚式に出席するのが
なぜイケナイのでしょか?こちらが
聞きたいですよね。
正装(せいそう)とはわかりやすく
いうと格式の高いイベントに出席
するときに着ていく服装のことです。
ちなみに礼装は同じ意味で正装・
礼装を格式別に分けていった
ものが正礼装・準礼装・略礼装
平服です。
着物は伝統的正装
実はタイトルには少々、語弊が
あるのですが、ひと口に「着物」
といってもTPO(時・場所・場合)
によって種類が分かれています。
そのため例えば浴衣のように
着物ではあっても正装ではない
ものもあるのですが
黒留袖(くろとめそで)や色留袖
(いろとめそで)、振袖(ふりそで)
訪問着(ほうもんぎ)は結婚式で
着ていくべき正装です。
繰り返しますが結婚式はキリスト
教式であれ神前式であれ格式の
高い御祝い行事なので着物を着て
出席することはむしろ常識的に
正しいのです。
自信をもって和装を着ていきましょう!
ゲストが着るのにふさわしい着物
先程結婚式にふさわしい着物は
黒留袖(くろとめそで)・色留袖
(いろとめそで)・振袖(ふりそで)
・訪問着(ほんもんぎ)の4種類を
ご紹介しましたが
このうちゲストが着る際にふさわしい
着物は色留袖・振袖・訪問着です。
(黒留袖は新郎新婦のお母さん
他親族の既婚女性が着るもの)
また、振袖はご存知のように
成人式など、未婚女性が着るもの
なので、既婚未婚問わず着られる
着物は色留袖か訪問着になり、
一般的には訪問着を着られる方
が多いです。
訪問着とは
訪問着は結婚式をはじめとした
格式の高い御祝い事からクラス会
のような行事まで幅広く着ていく
事のできる着物の種類で
デザイン的な特徴が写真のように
着物の上下で絵柄が繋がるように
作られています。
レンタルにおいても若い人向きの
全体に柄が入っている華やかな
デザインから年配の人向けの柄が
少なく落ち着いたデザインまで
揃っているため、自分に似合うもの
を試着してみましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回はキリスト教式の結婚式に着物
を着ていくのはダメなのかについて
お話してきましたが、
むしろ色留袖、振袖、訪問着は
「正装」でありキリスト教式に
おいても和装で出席してはいけない
決まりはないので、着ていきましょう。
頑(かたく)なに新郎新婦が和装
での出席を禁止するのであれば、
洋装で行くことをおすすめしますが
まずそのようなカップルはほぼ
いません。